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お客さまにハッピーになっていただきたいという一心で、料理の味にも見た目にも徹底的にこだわっており、活け造りなどにも力を入れています。そういった料理でお客さまが喜んでくれるのが何よりの励みになりますし、やりがいになりますね。
すし職人としてのやりがい
これまで一貫して日本食レストランで腕を振るってきましたが、そのなかでもっとも大変だったのは言語の問題です。日本人の料理人に技術やノウハウを学ぶ機会が多かったので、必然的に日本語を学びながら料理の修行にも励む必要があったのです。そのため、ときには心身ともに追い込まれてしまうこともありましたが、そういった日々の積み重ねが今に生きていると思います。ちなみに私は現在、妻と二人三脚で店を切り盛りしていますが、妻はもともとハノイの「魚屋(ととや)」で働いていたときの学生アルバイトで、そのときから交際をはじめました。妻はハノイの貿易大学を卒業しており経営センスもあるため、現在もマネジメントなどの面で主に私を支えてくれています。
修行中のエピソード
やはり料理が好きであることが第一、そのうえでつねに向上心を持ち、みずからの腕や感性を磨きつづける姿勢を持ってほしいと思います。実際、私は今もさまざまなチャレンジに意欲を燃やしています。たとえば、私と妻はふたりとも日本には行ったことがありませんが、You Tubeなどであらたな日本料理のレシピを学び、そこに自分たちなりのアレンジを加えることで店のメニュー開発をすすめています。お客さまにハッピーな気持ちになっていただくには、こうした飽くなき努力が欠かせないと思います。